20世紀最大の心理療法家と評されるミルトン・エリクソンの治療過程を研究し、そこで使われている言語を分析、モデル化したもの。
メタ・モデルが曖昧な表現を明確にするために用いられるのに対し、ミルトン・モデルはあえて曖昧な表現をするために用いられることから、逆メタ・モデルと言われる事もある。
その成果を1975年と77年に『Patterns of Hypnotic Techniques of Milton H.Erickson M.D.,Volume 1・Volume 2』として出版した。
一般化・・・可能性の叙法助動詞 あなたは?できない事に気付いていますか。
必要性の叙法助動詞 可能性を制限するべきではない。
普遍的数量詞 どんな人にも、場面と目的に応じたやり方がある。
歪曲・・・・等価の複合観念 この仕事を終えると、更にやる気が高まり・・
前提 御連絡は会議前か会議後、どちらが宜しいですか。
因果 座っている間、あなたは集中する事ができます。
憶測(読心術) 次の指示が知りたいと思っているかもしれない。
省略・・・・単純省略 あなたは安心して仕事に向かう事ができる。
不特定動詞 私はあなたに取り組んで欲しい。
不特定の叙法助動詞 人は学ぶ事ができる。
比較 あなたは、もっと、もっと集中して・・・。
判断 君がやり遂げた仕事を思い出すのは良い事です。
名詞化 あの人は多くの知識を持っている。
曖昧・・・・音韻的曖昧さ 聴く、聞く、利く、効く、訊く、菊 etc.
構文的な曖昧さ 才能をいかんなく発揮させる経営者
範囲の曖昧さ 実績のある営業とデザイナーを連れて行きます。
句読点の曖昧さ あなたは集中して、熱心に取り組む事ができる。
会話的要請 今日の会議の議題は何か知ってる?
(議題が何かを答えてくれる事を期待している)
埋め込まれた質問 あなたが何をやりたいのか知りたいと思うんだ。
埋め込まれた命令 あなたは学び始める事ができる。
アナログマーキング あなたは自分の頭で考え、行動する事が出来る。
(考えの所を言う時、声のトーン等を変える)
否定的命令 見ないで下さい。(見る事を促している)
引用 『ピーター・ドラッカーは、・・・。』
メタファー 一生懸命なPC、嬉しそうな車 etc.