メタ・モデルとは・・・
NLPの創始者リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーの両氏により開発された、NLPにおける最初のモデルである。
彼らは1970年代初頭、『Therapeutic Wizards(治療の魔法使い)』と呼ばれていた3人のセラピスト(ミルトン・エリクソン、フリッツ・パールズ、ヴァージニア・サティア)について研究をしていた。
その過程で特に、フリッツ・パールズ(ゲシュタルト療法)とヴァージニア・サティア(家族療法)の2人がクライアントから情報を得るために決まった型の質問をしている事を発見し、それを分析した。
その成果を1975年に『THE STRUCTURE OF MAGIC ?(魔術の構造 1)』として出版した。
その内容は、人がコミュニケーションをする際に起こっている言語の一般化・歪曲・省略による情報の欠落をメタ・モデルにより埋め合わせる事が可能であるというもの。
メタ・モデルには12のパターンが存在し、一般化・歪曲・省略のどれかに分類される。
一般化・・・可能性の叙法助動詞 ?できない
必要性の叙法助動詞 ?べきである/?べきでない
普遍的数量詞 全て/常に
歪曲・・・・等価の複合観念 X=Yである
前提 平日と週末ならどちらが良いですか。
因果 XだからYである
憶測(読心術) 皆が私のことを嫌っている
省略・・・・不特定名詞 子供が怪我をした
不特定動詞 明日までにこれをやって来なさい
比較 最高の提案をした
判断 明らかに理想のサービスです
名詞化 教育/尊敬/過程
12パターンあるメタ・モデルをより使いやすくするため、ジョン・グリンダーがパートナーのカルメン・ボスティック・サンクレア女史と開発した『バーバル・パッケージ』というものもある。
これは、相手の言葉の『名詞』と『動詞』に注目し、メタ・モデルと同様、詳細に聞いていく方法である。
メタ・モデルにしろ、バーバル・パッケージにしろ、相手に対して使いすぎると尋問している印象を与えてしまうので、注意が必要である。