アンカリングはNLPのなかでも非常に重要な部分になります。
アンカリングとはある特定の体験に対して、五感を利用した感覚的な刺激を条件付けし、その体験を定着させてたやすく引き出せるようにすることです。
例えば、ラジオから流れてくるある特定の音楽を耳にすると、昔の懐かしかった記憶がいつも思い起こされたりすることありませんか?これも無意識ではありますがアンカリングです。
「パブロフの犬」も同じくアンカリングです。
ロシアの生理学者パブロフは犬を使った唾液分泌の実験中にあることを発見しました。
それは餌を運ぶ時の足音や食器の音が聞こえるだけで、犬が唾液が分泌するということです。
つまり、何度も餌を運ぶうちに、餌を運ぶときの 足音(中性刺激)が、唾液を分泌させるという
アンカリングになったと言えます。
NLPにおいてはアンカリングを体の部位や言葉を使ってかけることが多く見うけられます。
基本的なアンカリングは下記の流れになります。
アンカリングの流れ
1.椅子に腰掛けたり、落ち着ける状態を作ってください。
2.もっとリソースが欲しい状態を考えてください。
3.その状態であなたが必要なリソースを明らかにしてください。
4.そのリソースを持っていたであろう場面をイメージしてください。
5.三つの代表システムとアンカーさせるものを決めてください。
→見えるもの、聞こえるもの、感じるもの
6.イメージで目的とするリソースを持っていた状態に遡ってそのイメージを
再体験してください。
7.そのリソースフルな状態がピークに達する前にアンカリングを行います。
8.アンカリングがうまくいったかを、アンカリングを再起動して確かめてください。
アンカリングする際の要件
1.強い感情体験であること
2.アンカーのタイミングがピークの前であること
3.刺激が独特でユニークなこと
4.明確で正確に繰り返すことが可能なこと